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2002 年度 実績報告書

記号としての「身体」-青年運動と文学における「身体」の馴致・政治化の研究-

研究課題

研究課題/領域番号 14510588
研究機関九州大学

研究代表者

福元 圭太  九州大学, 大学院・言語文化研究院, 助教授 (30218953)

キーワードトーマス・マン / アルフレート・ボイムラー / オットー・ヴァイニンガー / ハンス・ブリューアー / ドイツ青年運動
研究概要

研究発表の欄に記載した論文3編を執筆した。
「ナチス・イデオロギーの多元性-ナショナリズムとジェンダー配置の考察-」ではナチスの二大イデオローグであるアルフレート・ローゼンベルクとアルフレート・ボイムラーにおける男性同盟賛美と女性蔑視の傾向を論じた。
「『女性的なるもの』の位相-母権制と反ユダヤ主義に関する試論-」ではバッハオーフェンの母権論に対するボイムラーとルートヴィヒ・クラーゲスの解釈の対比し、両者の反ユダヤ主義が「女性的なもの」とどのように切り結んでいるかを考察した。加えてボイムラーのバッハオーフェン解釈に対するトーマス・マンの批判の妥当性に関しても言及した。
「男性同盟とホモソーシャリティ-同性愛と政治のディスクルス-」ではセジウィックの「ホモソーシャリティの理論」を援用して、オットー・ヴィニンガー、ローゼンベルク、ボイムラー、ハンス・ブリューアーの男性同盟イデオロギーを分析した。なおこの原稿は、2002年度秋季日本独文学会で研究代表者が企画・司会を担当したシンポジウム「青年運動と文学」における口頭発表に加筆・修正を加えたもので2003年5月発行予定の「日本独文学会研究叢書」の第20巻に所収される。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 福元圭太: "ナチス・イデオロギーの多元性 -ナショナリズムとジェンダー配置の考察-"かいろす. 40. 112-124 (2002)

  • [文献書誌] 福元圭太: "「女性的なるもの」の位相 -母権制と反ユダヤ主義に関する試論-"言語文化論究. 17. 45-52 (2002)

  • [文献書誌] 福元圭太: "男性同盟とホモソーシャリティ -同性愛と政治のディスクルス-"日本独文学会研究叢書. 20(印刷中). (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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