研究課題/領域番号 |
14510591
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
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研究分担者 |
高本 教之 東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
黒子 康弘 東京都立大学, 人文学部, 助手 (50305398)
初見 基 東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)
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キーワード | ヘルダー / ハーマン / ルドルフ・ブルガー / ボルフ・ハース / トーマス・ブルスィヒ / ハイパーテキスト |
研究概要 |
<文化史>叙述モデルのための理論的な準備作業をおこなった。主として詩学、美学、言語理論、という側面からである。具体的には、ループレヒターのこれまでの研究の延長線上で、文化的な文脈のなかでの言語と詩の役割に焦点を当てた。ヘルダー、ハーマンの研究みならず、言語を主題にした文学などを広く研究対象とするため、試みにルドルフ・ブルガー、ボルフ・ハースを取り上げ、いずれもループレヒターが2002年6月と11月のオーストリア文学会で発表を行った。またループレヒターは2002年12月にオーストリア外務省主催の、「日本における視覚詩」博覧会のイベントで講演を行った。また、本研究分担者の初見を中心とするグループによって、2002年6月にはトーマス・ブルスィヒの講演会が東京都立大学で開催されディスカッションが行われた。ループレヒターがそれぞれに関して論文にまとめつつある。また、19世紀から20世紀に跨る50年間のウィーンに時空を設定し、歴史、文学、経済、社会、技術、メディア等々の諸要因がどのように相互作用を及ぼしあい、歴史状況のひとつの記述を可能にするような一定の「状況の性向」が生み出されるのかを、描き出すプロジェクトを立ち上げた。そのような「状況の性向がはじめて理解可能になるような言語を作り出すコードを分析し、歴史記述の状態についての原則的な省察をそこに結びつける作業は、「文化分析のためのハイパーテキストモデル」の構築によって進められる。このプロジェクトの第一回ワークショップが東京都立大学で2002年12月に行われ、都立大学および他大学から参加者が集った。そこにおいて今後の当研究の骨格が示された。
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