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2002 年度 実績報告書

〈冷戦後〉の時代のドイツ文学-2000年代を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 14510592
研究機関東京都立大学

研究代表者

初見 基  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)

キーワード現代ドイツ文学 / 政治文化の変動 / マルティン・ヴァルザー / マルセル・ライヒ=ラニツキ / マルクス・オルツ / トーマス・ブルスィヒ
研究概要

本研究計画は、1998年度より2001年度までの4年間、「冷戦構造解体後のドイツの文化と社会-1990年代ドイツ文学をめぐって」の題目で科学研究費補助金を得て行なわれた研究を継承・発展させるものであり、第一に、ドイツ語圏における同時代文学の趨勢を追うこと、そして第二に、そうした同時代文学の検討を通して、いわゆる「戦後文学」を20世紀文学という枠のなかで位置づけ直す理論的作業を行なう、という二点に集約される。
新たに開始された本研究の初年度にあたる平成14年度にあっては、1)資料の収集・整理を行なう実務的な作業と、2)実質上の研究内実として、作品・資料を読み込み、そしてそれを理論的に検討・考察してゆく、という二つの柱が中心になった。
1)資料の収集・整理を進めた。
第一に、新聞・雑誌、及びインターネットのウェブサイトといった媒体から、政治文化の変動を如実に表わすような議論・発言、新しい文学作品をめぐる記事などを、あらかじめ定められた検索語を手がかりに拾い出し集めた。なかでもとりわけ、作家マルティン・ヴァルザーの新作をめぐる「反ユダヤ主義」との批判をめぐる議論について集中的に集めることができた。
第二に、収集された資料を、主題、キーワード、等を軸として整理する作業については、データベースをどのように構築するべきかの模索が続けられた。
2)ドイツ現代文学ゼミナール、及び東京都立大学を会場に、近隣在住研究者、オーバードクター、大学院生らによって構成されている、ドイツ現代文学を扱った月例研究会において対論、意見交換を重ねた。研究会で扱われ議論された作家・作品は以下のものになる。
・Thomas Brussig : Am kurzeren Ende der Sonnenallee
・Norman Ohler : mitte
・Katja Henkel : La Vons Lied
・Maritin Walser : Der Lebenslauf der Liebe
・Gunther Grass : Im Krebsgangwomegutte
・Arno Schmidt : Seelandschaft mit Pocahontas
・Libse Monikova : Verklarte Nacht
・Markus Orths : Corpus
・Martin Walser : Tod eines Kritikers
・Benjamin Lebert : Crazy

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 初見基: "カイザーパノラマ 下 -二〇〇〇年頃に読む『ベルリン幼年時代』6"みすず. 493号. 50-65 (2002)

  • [文献書誌] 初見基: "愛、それはいつでも多すぎるか少なすぎるか"みすず. 497号. 2-17 (2002)

  • [文献書誌] 初見基: "映画「ベルリン・アレクサンダー広場」"週刊読書人. 2453. 3 (2002)

  • [文献書誌] 初見基: "トーマス・ブルスイヒ"すばる. 10月号. 56-59 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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