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2003 年度 実績報告書

〈冷戦後〉の時代のドイツ文学-2000年代を中心に-

研究課題

研究課題/領域番号 14510592
研究機関東京都立大学

研究代表者

初見 基  東京都立大学, 人文学部, 助教授 (90198771)

研究分担者 高本 教之  東京都立大学, 人文学部, 助手 (40315742)
キーワードMaxim Biller / ヴィルコミルスキー事件 / 反ユダヤ主義 / アフリカ系ドイツ人 / May Ayim
研究概要

本研究計画の目的は、第一に、ドイツ語圏における同時代文学の趨勢を追うこと、そして第二に、そうした同時代文学の検討を通して、いわゆる「戦後文学」を20世紀文学という枠のなかで位置づけ直す理論的作業を行なう、という二点に集約される。
平成15年度でも昨年度に引き続き、1)資料の収集・整理という実務的な作業と、2)実質上の研究内実として、作品・資料を読み込み、そして研究会を通じてそれを理論的に検討・考察してゆく、という二つの柱が中心になった。
1)資料の収集・整理作業は、予定通り順調に進捗した。主として、新聞・雑誌、及びインターネットのウェブサイトといった媒体から、政治文化の変動を如実に表わすような議論・発言、新しい文学作品をめぐる記事などを、系統的に収集した。今年度とりわけ重点を置いた主題としては、「反ユダヤ主義」「同性愛者の権利」「アフリカ系ドイツ人」などが挙げられる。
2)実質的な研究面では、諸研究会での討論、意見交換がさかんになされた。1999年以降東京都立大学を会場に、近隣在住研究者、オーバードクター、大学院生らによって構成されている、ドイツ現代文学を扱った月例研究会では、上記の反ユダヤ主義、同性愛者問題、アフリカ系ドイツ人をめぐる状況などについての報告・討論がなされた。また、年2回開催されている「ドイツ現代文学ゼミナール」の企画・調整を初見が担当し、さらに第42回現代文学ゼミナール(2003年8月26日)では初見が「現代ドイツにおける<ユダヤ>をめぐるディスクール」を口頭発表し、議論を深めた。
また、初見が編集委員として加わった、現代ドイツ文学を日本で紹介する雑誌「DeLi」(沖積舎)が創刊され、2003年に3冊が刊行された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 初見 基, 池田信雄, マイク マルクス: "ドイツ文学の「いま」"DeLi. 創刊準備号. 18-35 (2003)

  • [文献書誌] 初見 基(訳), ヴェルナー シュヴァープ: "善と汚穢"DeLi. 1号. 143-149 (2003)

  • [文献書誌] 初見 基(訳), ドウルス グリューンバイン: "通過地ベルリン"DeLi. 2号. 34-38 (2003)

  • [文献書誌] 初見 基: "カール・シュミットの表現主義"未来. 446号. 1-5 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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