研究概要 |
平成15年度は以下の研究・調査を行い,成果の一部を発表した。 1.ホーフマンスタールの比喩言語論に関する研究文献,テクノロジーと身体をテーマとする研究文献および資料の追加調査・収集を平成15年4月1日〜4月6日,ドイツ,ボン大学ドイツ文学研究所,ビーレフェルト大学言語・文学学部,ミュンヘン大学ドイツ文献学研究所の図書館において行い,複写・借覧などで収集した資料の分析に着手した。平成14年度に調査・収集したドイツ技師協会(VDI)およびドイツ工学士連盟(VDDI)に関する文献資料の目録作成の作業に着手,7月に研究補助員によるパソコン入力作業を集中的に行った。 2.立教大学にすでに所蔵されているゲオルゲ派の文献資料の調査・分析を継続し,主として写真資料・映像資料を抽出して可能なかぎりコンピュータによる画像データとして整理・入力した。 3.ルドルフ・ボルヒャルトに関する研究文献の購入・借覧・複写による収集作業を継続した。 4.平成16年2月25日〜27日,東北大学大学院情報科学研究科においてメディア文化史記述の方法論に関する文献の閲覧・調査を行った。さらに同年3月22日,九州大学文学部で開催されたドイツ・ビーレフェルト大学教授Wolfgang Braungart教授学術講演会に参加,引き続き3月23日京都大学大学院人間・環境学研究科において文化学としてのドイツ研究の方法的基礎論に関する研究文献の調査・閲覧を行った。 上記の研究成果の一部を含む口頭研究発表を,平成15年7月立教大学国際会議「日欧の視覚文化における文字と図像」および同年9月アメリカ・ドイツ学協会年次総会(German Studies Association)(ニュー・オリンズ)における分科会発表として行うとともに,4篇の論文(日本語・ドイツ語)として投稿・発表した(ドイツ語論文は2004年5月および6月にそれぞれ刊行予定)。
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