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2005 年度 実績報告書

保守的想像力とテクノロジー-ドイツ「保守革命」のメディア文化史的再検討

研究課題

研究課題/領域番号 14510596
研究機関立教大学

研究代表者

前田 良三  立教大学, 文学部, 教授 (90157149)

キーワードアロイス・リーグル / 表層性 / ジークフリート・クラカウアー / 条里空間 / 平滑空間 / カール・シュミット / 触覚的視覚 / エルンスト・ユンガー
研究概要

研究最終年度である本年度は、これまで3年間行ってきた研究基礎資料調査・収集にもとづき、以下の研究を実施した。
(1)これまでに収集した文献・映像資料のうち、特にビデオ資料や写真資料の整理・入力作業を昨年度に継続して集中的に行った。この作業は研究期間終了後も継続して行い、アーカイヴ化をめざす。
(2)「研究目的」1)「美的身体性とメディア的知覚の再検討」および2)「複製技術による自己演出の戦略の分析」に関しては、ドイツメディア史・「保守革命」関連の文献のうち、昨年度・今年度に公刊されたものを中心に購入し、メディア文化史研究方法論に関する研究を継続した。なお、この研究成果は、5月に東京で開催された日本独文学会シンポジウム、7月に京都で開催された国際シンポジウムおよび9月パリで開催された国際学術会議で口頭発表(日本語・ドイツ語)し、内外の研究者の議論に付した。
(3)研究目的3)「美学的伝統主義と文学メッセージの暗号化の考察」については、9月にソウルで開催された国際シンポジウム「ドイツにおける東アジア研究・東アジアにおけるドイツ研究」において、これまでの研究成果の一部を口頭発表した(ドイツ語)。
(4)「研究目的」4)「保守的文学者集団と技術者集団の組織原理における共通性としての「男性同盟」の検討」に関しては、とくに「ドイツ工作連盟」に関する未調査資料の洗い出しと収集を可能な限り行い、研究成果の一部を10月に東京で開催された国際シンポジウム「ドイツにおける普遍的学術の伝統」において口頭発表した(ドイツ語)。
(5)今回の研究をテーマ的にさらに発展させるために、2月に神戸市外国語大学外国語学部に出張し、ドイツ語圏における文化研究(Kulturwissenschaft)における最新の議論に関して、同大学で資料調査を集中的に行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] B/K/B-カフカを読むベンヤミンを介してボルヘスを覗き込む2005

    • 著者名/発表者名
      前田 良三
    • 雑誌名

      すばる(集英社) 第7巻・5号

      ページ: 182-193

  • [雑誌論文] テオドール・W・アドルノ「ゲオルゲ」(翻訳)2005

    • 著者名/発表者名
      前田 良三
    • 雑誌名

      青銅時代 第46号

      ページ: 139-157

  • [雑誌論文] Berlin-Simulacrum im interkulturellen Flanieren. Zur Metropole im japanischen Grossstadtdiskurs der 20er Jahre.2005

    • 著者名/発表者名
      Ryozo Maeda
    • 雑誌名

      "Wenn Freunde aus der Ferne kommen". Eine west-ostliche Freundschaftsgabe fur Zhang Yushu zum 70. Geburtstag, Beru u.a.(Naoji Kimura, u.Horst Tome(ed.))

      ページ: 269-282

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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