筆者は日本現存朝鮮古刊本の調査と研究を三十余年行っており、8〜9割の調査を終えている。その目的は朝鮮本に対する書誌学的研究と、その成果を盛り込んだ『日本現存朝鮮本研究』の刊行にあるが、形式的には、経・史・子・集四部目録の形を採る。 今年度は早稲田大学図書館・東洋文庫・静嘉堂文庫・天理大学・大阪府立図書館で約500冊を看了した。 書籍刊行の時期と刊行地の手掛りとなる刻手名については、従来に引き続いて調査を行い、かなり多くを蒐集し得た。 『日本現存朝鮮本研究』刊行のため、入力・出力・校正を行った。今秋刊行助成金を申請し、来年度刊行の予定である。
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