本研究では、国語学と言語学の用語の対比・統合という観点を手がかりに、両者の深いレベルでの相互発展を図ることを目標とした。そのために、下記のような活動を行った。 1.カリフォルニア大学ロサンジェルス校(ロサンジェルス/アメリカ合衆国)、カレル大学(プラハ/チェコ共和国)、北京日本学研究センター(北京/中国)で、日本語の歴史を中心に講義を行った。 2.カリフォルニア大学ロサンジェルス校(ロサンジェルス/アメリカ合衆国)、南カリフォルニア大学(ロサンジェルス/アメリカ合衆国)、ミシガン州立大学(ミシガン/アメリカ合衆国)、北京日本学研究センター(北京/中国)、韓国外国語大学校(ソウル/韓国)での国際会議・研究会・講演会に参加し、日本語学・日本語史に関する発表を行った。 3."係り結び"に関するシンポジウム、日本語史の記述と理論の再構築に関するシンポジウムを組織・運営した。また、日本語の歴史統語論に関するシンポジウムにコメンテータとして出席した。 4.雑誌『国語学』の日英語要旨から対訳用語集を作成、web上で公開した (http://www.let.osaka-u.ac.jp/~kinsui/)。
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