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2004 年度 実績報告書

ハンガリー語動詞接頭辞の意味と機能-認知言語学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14510619
研究機関大阪外国語大学

研究代表者

早稲田 みか  大阪外国語大学, 外国語学部, 教授 (30219448)

研究分担者 鈴木 広和  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (80273738)
岡本 真理  大阪外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10283839)
田代 直也  関西外国語大学, 外国語学部, 助教授 (90309261)
キーワードハンガリー語 / 動詞接頭辞 / 認知言語学
研究概要

本研究の目的は,ハンガリー語の動詞接頭辞の意味と機能を認知言語学の観点から分析することである.ハンガリー語の動詞接頭辞は,中立文においては動詞の前に接統して,動詞に完了の意味を付加したり,動作の方向を表すなど,さまざまな副詞的意味を付け加える要素である.意味論のレベルでは,動詞に前接する接辞と考えられるが,構文によっては動詞から分離して,動詞の前方や後方に置かれることや,条件によっては,動詞接頭辞だけで文の構成要素になることが可能であるなど,統語論のレベルでは独立した品詞のような振る舞いをする.このような統語上の複雑な性質に加えて,その意味と機能はさらに変化に富んでおり,記述がきわめて困難とされている.本研究では,動詞接頭辞の多様性に富んだ意味は,認知言語学でいうところの家族的類似性によって放射状に結びつけられた多義的カテゴリーであると仮定して,さまざまな動詞接頭辞の意味と用法は,もっとも基本的な意味である空間的用法(基本的スキーマ)からメトニミーやメタファーなどの意味拡張によってもたらされるものと考える.各動詞接頭辞の多義的カテゴリーの構造を明らかにするために,今年度は以下の作業を行い,次のような結果が得られた.
(1)前年度に引き続き,使用頻度が高い接頭辞つき動詞の意味分析を行った.
(2)主な動詞接頭辞meg, fel, le, ki, be, atの意味分析を行った.
(3)上記の主な動詞接頭辞について,その多義的カテゴリーの構造の構築を試みた.
(4)空間的意味,完了的意味以外にそこから派生したさまざまなメタファー的あるいはメトニミー的意味があることがわかった.しかし,関連づけることの困難な事例もあり,来年度の課題とした.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 文法カテゴリーとしての格2005

    • 著者名/発表者名
      早稲田みか
    • 雑誌名

      ロシア・東欧研究 第9号

  • [雑誌論文] On the heterogeneity of the Hungarian grammatical category 'igekoto'2005

    • 著者名/発表者名
      早稲田みか
    • 雑誌名

      ウラリカ 第13号

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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