研究課題
本研究課題(統語構造を決定する語彙情報の普遍性に関する研究)は本年度が最終年度にあたり、最終報告書作成のための、調査・分析のために必要な資料を収集し、各自の研究課題に対しての最終調整をおこなった。そして、全体としての体系を作り上げるための調整研究連絡・打ち合わせを頻繁に行った。特に本年度は、研究分担者がそれぞれの担当領域から得られた成果を報告書としてまとめるための執筆を中心におこなった。有機的な研究連絡と各担当者の個別の研究の結果として本年度は以下のような成果を得ている。動詞の意味記述及び理論化に関して、岸本は、本研究の目標に直接関係するトピック(存在・所有構文および非規範的な二項述語を持つ構文)に関する成果を、最終成果報告書に記載している論文およびその他の研究成果として発表することができた。杉岡は、語形成と統語構造の関係づけを探るという見地から研究をさらにすすめ、その成果の一部としてやはり同最終報告書にある論文およびその他の研究発表という形で研究成果を発表することができた。影山は、意味と統語構造を解明するための研究を進め、最終報告書にあるような研究成果およびその他の研究成果を得ている。本研究課題の成果は、最終結果報告書にもまとめられるが、本研究での所期の目的、すなわち本研究の所期の目的である動詞の意味記述と統語構造の普遍性の記述に必要となる理論的体系の開発という目標は、それぞれの担当領域で得られたものと考えられる。
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Studies in Language 18
ページ: 105-136
日本語の分析と言語類型-柴谷方良教授還暦論文集-(影山太郎, 岸本秀樹(編))
ページ: 57-74
第5回日本語文法学会発表論文集 5
ページ: 71-78
Kobe Working Papers in Linguistics 4
ページ: 41-68
人文論究 54巻1号
ページ: 26-40
日本語文法 4巻1号
ページ: 22-37
日本語の分析と言語類型(影山太郎, 岸本秀樹(編))
ページ: 3-23
English Linguistics Vol.21 No.2
ページ: 265-293
英米文学 48巻1/2号
ページ: 117-133
紀要 32(印刷中)
文化学年報 23(印刷中)
現代形態論の潮流(大石強, 西原哲雄編)(くろしお出版) (印刷中)
Polymorphous linguistics : Jim McCawley's legacy. (E.Francis, S.Mufwene, R.Wheeler (eds.))MIT Press (印刷中)
現代形態論の潮流(大石強, 西原哲雄(編)) (印刷中)
Voice and Grammatical Relations.(Tasaku Tsunoda, Taro Kageyama(eds.)) (印刷中)