研究概要 |
本研究課題(統語構造を決定する語彙情報の普遍性に関する研究)は,初年度において、調査・分析のために必要なコンピュータやその他の機器を購入し、かつ、研究連絡・打ち合わせの頻繁にできる態勢を作り上げた上で、基本的なデータの収集検討・分析に当たった。2年目は、データの収集検討・分析および最終年度に向けての準備を整え,研究分担者がそれぞれの担当領域から得られた成果を中間報告として発表している。最終年度には,最終報告書作成のための、調査・分析のために必要な資料を収集し、各自の研究課題に対しての最終調整をおこなった。特に最終年度は、研究分担者がそれぞれの担当領域から得られた成果の執筆を中心におこなった。有機的な研究連絡と各担当者の個別の研究の結果として,岸本は,動詞の意味記述及び理論化について、最終成果報告書に記載している論文およびその他の研究成果として発表することができた。杉岡は、語形成と統語構造の関係づけを探るという見地から,その成果の一部としてやはり同最終報告書にある論文およびその他の研究発表という形で研究成果を発表することができた。影山は、意味と統語構造を解明するための研究を進め、最終報告書にあるような研究成果およびその他の研究成果を得ている。本研究課題の所期の目的、すなわち本研究の所期の目的である動詞の意味記述と統語構造の普遍性の記述に必要となる理論的体系の開発という目標は、それぞれの担当領域で得られたものと考えられる。
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