研究概要 |
(1)研究課題の「談話標識の歴史的発達(語用論化・主観化・文法化)」に関する論文として,「コミュニケーション-ことばの意味の源:文法化・語用論化研究をとおして」を執筆した。「人のコミュニケーション」と歴史的意味変遷のプロセスがどう関わっているかという観点から述べた。 (2)(1)の論文にやや関連した研究発表論文"Pragmaticalization and grammaticalization : Processes that culture, language, and interaction"が,03年7月,カナダで行われる国際語用論会議のシンポジウムに参加することが決まった。この論文は,「人のコミュニケーション」だけでなく「文化」と歴史的意味変遷の関わりを論じるものである。 (3)研究課題に関する英文の論文を執筆中である。 (4)談話研究の立場から,次項の『新版日本語教育事典』の執筆に加わった。 (5)02年12月には,Journal of Historical Pragmatics (Benjamins社刊)(小野寺も編集委員として参加)の編集委員の一人であるSusan Fitzmaurice教授(Northern Arizona University)が来日,青学大で2つの講演を行った。東京に滞在された間,同分野の研究者として大変有意義な意見交換を行うことができた。
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