平成15年度は以下の三回の研究会を開き、これまでの『モラリア』を中心とした研究を報告するとともに、『モラリア』の倫理観から『英雄列伝』登場人物の人柄描写を検討するという最終年度の課題へ向けて、メンバー各人の方向性を確認した。 ・第3回プルゥタルコス研究会 4月5日(土) 発表者 廣川洋一氏 題目 「忠告」としての哲学とプルゥタルコス-プルゥタルコスの読み方 合評会 瀬口昌久氏『魂と世界』 ・第4回プルゥタルコス研究会 10月18日(土) 発表者 田中龍山氏 題目 プルタルコスにおけるヒストリア-『列伝』と『モラリア』の方法論と徳の勧め 発表者 渡辺華月氏 題目 デミウールゴス解釈をめぐるプルタツコスとプロティノスの相違 発表者 丸橋裕氏 題目 プルゥタルコスの神学的著作について ・第5回プルゥタルコス研究会 12月13日(土) 発表者 和田利博氏 題目 プルタルコスとエピクロス主義 発表者 濱岡剛氏 題目 政治と高齢者-「老人は政治に関わるべきか」におけるプルタルコスの政治(家)観 発表者 瀬口昌久氏 題目 すぐれた人々への讃歌-『アリステイデス伝』と『モラリア』についての予備的考察
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