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2003 年度 実績報告書

民法の現代化と民事特別法の統合による民法典再編の可能性に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14520055
研究機関京都大学

研究代表者

山本 敬三  京都大学, 大学院・法学研究科, 教授 (80191401)

キーワード民法の現代化 / 民法の体系 / 民事特別法 / 消費者法 / 契約法 / ドイツ債務法改正
研究概要

本研究は、ヨーロッパ、特にドイツ民法の大改革を参考にしながら、民事特別法によって変容を受けつつある現代民法の現状を分析し、民事特別法を統合した民法典再編を可能にするための基礎的研究を行うことを目的としている。こうした観点から、本年度においては、次の2つの作業を行った。
第1は、ドイツ債務法改正とヨーロッパ契約法をめぐる議論の検討である。ドイツでは、新債務法が2002年1月1日より施行されたが、その大きな柱の1つが民法典への民事特別法の統合であり、改正に際しては、統合の可否とそれによる民法原理の変容をめぐって激しい議論が展開された。本年度においては、こうした議論を中心に調査・分析を行い、ドイツにおける変化の特色とその含意を検討した。
第2は、日本における民事特別法の分析とその民法典への統合可能性に関する検討である。本年度では、(1)民事特別法として、消費者契約法のほか、特許法、信託法を取り上げ、民法典の規律との異同を整理・分析した上で、(2)民法典と民事特別法を統合するための理論的前提として、両者を架橋する基本理念の解明を試み、(3)私法の基本法として何をどこまで規律することが要請されるかという視点から、民法典への民事特別法の統合について具体的な検討を行った。
以上の検討(特に第2の部分)の一端を「11」記載の3つの論文にまとめて発表したほか、ドイツ債務法およびヨーロッパ契約法の検討を踏まえた日本の契約法に関する新たなテキストを発表することをめざし、講義案として『民法講義ノートIV債権各論(上)』(簡易製本版で全277頁)を作成した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 山本敬三: "消費者契約法の法典化と民法の現代化"消費者法ニュース. 56号. 133 (2003)

  • [文献書誌] 山本敬三: "職務発明と契約法-契約法からみた現行特許法の意義と課題"民商法雑誌. 128巻4=5号. 24-77 (2003)

  • [文献書誌] 道垣内弘人, 大村敦志, 滝沢昌彦編: "信託取引と民法法理"有斐閣. 334 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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