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2003 年度 実績報告書

ヨーロッパ共同体法の展開と各国私法(とくに契約法)の現代化

研究課題

研究課題/領域番号 14520066
研究機関龍谷大学

研究代表者

川角 由和  龍谷大学, 法学部, 教授 (80204725)

研究分担者 牛尾 洋也  龍谷大学, 法学部, 教授 (10247819)
中田 邦博  龍谷大学, 法学部, 教授 (00222414)
鈴木 龍也  龍谷大学, 法学部, 教授 (30196844)
藤原 弘道  龍谷大学, 法学部, 教授 (20298730)
森山 浩江  龍谷大学, 法学部, 助教授 (60278504)
キーワードヨーロッパ私法 / EU・EC指令 / 比較私法 / 契約法 / ドイツ法 / 欧州連合 / ヨーロッパ契約法原則 / フランス法
研究概要

平成15年度は、これまでの研究計画に従い、定期的に研究会を開催するとともに平成14年度の作業を継続した。
第1に、私法領域に関係するEU(欧州連合)指令およびEU各国でそれらの国内法として制定された法律を収集し、その傾向を分析。
第2に、ヨーロッパ契約法原則、および、国際統一売買法、ユニドロワ商事契約原則を関係した動向分析。
第3に、EU各国民法典の収集。とくに契約法部分の邦訳作業の継続。
第4に、ヨーロッパ私法の動向を正確に分析し、比較法方法論を深めるため、いくつかの個別テーマを素材にして外国人研究者をセミナー開催のために招聘し、他大学の研究者に呼びかけ、公開の共同討議の場を設けた。平成15年10月にはヴルブカ博士による報告、オーストリア消費者保護法を受けて、討議した。
第5に、その際、近時、私法領域で多数出されているEU指令を検討。
また、海外研究者との交流も行った。とくに、マックス=プランク研究所においてバーゼドー教授とともに、EU司法裁判所の判決を検討し、分析した。また、オスナブリュック大学にてアーレンス教授から、ヨーロッパ消費者法の展開について、またドイツ不正競争防止法の改正作業について情報提供を受けた。
また、中田研究員が、マックス-プランク研究所において研究専念期間を利用して六ヶ月間に滞在し、ヨーロッパ私法の方法論について検討を行った。また滞在中に、オスナブリユック大学、チュービンゲン大学にて講演会を行い、日本の消費者法の展開と、法学教育の動向について報告し、日独法、さらにEU法との比較検討を行い、集中的に討議をした。
なお、平成15年度は、本研究以前および本研究作業での成果を含めて、これまでの継続的な研究会の成果の中間的まとめとして、川角・中田・松岡・潮見編『ヨーロッパ私法の動向と課題』(日本評論社)を編集し、出版した。
来年度以降の研究の展開について、打ち合わせを行い、さらなる研究体制の充実を行うこととした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] バーゼドー, 中田邦博訳: "ヨーロッパ私法の漸次的生成"民商法雑誌. 128・1. 1-27 (2003)

  • [文献書誌] 松井和彦: "売主の追完権に関する一考察-契約法に関する国際ルールを手がかりに"金沢法学. 45・2. 199-246 (2003)

  • [文献書誌] 馬場圭太: "フランスからみたヨーロッパ契約法の一断面"ヨーロッパ私法の動向と課題(川角, 中田, 松岡, 潮見編). 159-178 (2003)

  • [文献書誌] 松井和彦: "契約危殆状態における法的救済に関する一考察"ヨーロッパ私法の動向と課題(川角, 中田, 松岡, 潮見編). 179-210 (2003)

  • [文献書誌] 川角由和: "ドイツ債務法の現代化と「契約締結上の過失」"ヨーロッパ私法の動向と課題(川角, 中田, 松岡, 潮見編). 211-306 (2003)

  • [文献書誌] 川角, 中田, 松岡, 潮見, 他: "ヨーロッパ私法の動向と課題"日本評論社. 570 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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