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2004 年度 実績報告書

まち・むらの行政組織の計量的現状把握-市町村の規模・タスク環境と組織構成の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 14520087
研究機関群馬大学

研究代表者

伊藤 修一郎  群馬大学, 社会情報学部, 助教授 (70323326)

キーワード町村組織 / 組織階層 / 組織分化 / 情報伝達 / 調整組織 / 政策課題 / フラット化 / 相互参照
研究概要

1 わが国の自治体組織に関する先行研究の検討を実施した。この結果、一定規模以上の都市の部課の構成や組織の動態化については、シンクタンクなどの手によって、定期的な調査が行われ、かなりのデータが蓄積されていた。しかし、町村、中でも小規模な町村に関する調査は全く行われていないことが明らかになった。
2 企業に関する組織理論を手がかりとして、自治体組織に適用可能な組織構成と環境に関する命題を探索・検討した。主として、規模、統制範囲・管理者数、組織分化、階層数、動態化、フラット化、GS系組織の構成等に関するものである。
3 群馬県内町村、箱根町、竹富町、ニセコ町等の事例研究を実施し、小規模自治体の組織の特徴を抽出した。この結果、小規模自治体では、課・係の分化が進まないために、市レベルであれば独立したユニットで処理される業務が同一係・同一人によって処理され、それが好結果をもたらしていること、町村によってはこれを戦略的に用いて、課・係の再融合を試みているところがあることがわかった。
4 計量分析として、埼玉県、群馬県、高知県の町村の課名、係名のデータセットを作成し、構成ユニット数の集計、基本統計量の比較、人口規模との相関分析等を通じて、町村組織の特徴を把握し、2で検討した命題(仮説)の検証を行った。この結果、どんなに小規模の組織でも必須の業務処理単位があること(総務、税務など)、規模と組織分化には正の相関関係があることなどが確認され、環境の不確実性と組織構成との関連性は確認されず、また、県単位での類似性はあるものの、地理的近接性による類似性などは確認されなかった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004 2003

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 町村役場の組織:ニセコ町、東村、上野村の比較事例研究2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤修一郎
    • 雑誌名

      群馬大学社会情報学部研究論集 11号

      ページ: 161-179

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 景観政策の現状と景観条例制定過程:『2003年度景観条例・景観政策に関するアンケート調査』結果報告2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤修一郎
    • 雑誌名

      自治総研 30巻5号

      ページ: 37-57

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 自治体政策過程を描く:景観条例アンケート調査から2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤修一郎
    • 雑誌名

      自治総研 30巻6号

      ページ: 43-62

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 政策過程における自治体間情報伝達の実態:景観政策アンケート調査の結果から2004

    • 著者名/発表者名
      伊藤修一郎
    • 雑誌名

      社会情報学研究(社会情報学会年報) 8巻2号

      ページ: 1-12

  • [雑誌論文] コモンズのルールとしての景観条例:いつ、どこで、行政指導は機能するか2003

    • 著者名/発表者名
      伊藤修一郎
    • 雑誌名

      性と政治(日本政治学会年報)

      ページ: 229-244

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 群馬県内市町村景観条例制定過程における相互参照と情報の役割2003

    • 著者名/発表者名
      伊藤修一郎
    • 雑誌名

      群馬大学社会情報学部研究論集 10号

      ページ: 131-150

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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