研究概要 |
今年度は、上記研究テーマに関する一次資料と二次資料の収集を国内および米国で行った。国内では、国立国会図書館、外務省外交史料館、同志社大学アメリカ研究所図書館、関西アメリカンセンターで資料の調査、閲覧、収集を行い、米国では、アイオワ州のハーバート・C・フーヴァー大統領資料館、バージニア州ダグラス・マッカーサー資料館、国立公文書館、連邦議会図書館で、資料の調査、閲覧、収集を行った。こうしたことを通じて、2003年3月下旬に刊行予定のJournal of American and Canadian Studies第20号に英語論文"Bonner Fellers and U.S.-Japan Relations, June 1945"(枚数は37頁ほど)を掲載する成果へつながった。この科研テーマに関する研究発表であるが、6月22日東京赤坂東京ホテルで開催された日米の研究者による日米間の歴史上の記憶に関するシンポジウムの「第二次大戦の記憶と日米同盟の形成」セッション(司会は入江昭ハーバード大学教授)で、"Bonner Fellers and the Memories Surrounding the Pacific War"と題する英文ペーパーを発表した。また、2002年11月15日淡路島の淡路夢舞台国際会議場で開催された日本国際政治学会2000年度研究大会分科会A-1アメリカ政治外交I(司会は、高松基之東洋英和大学教授)で、「ボナー・フェラーズと日米戦争終結を巡る歴史論争」という和文の論文を発表した。これは、11月までに行った国内と海外での資料収集を踏まえて、前述の6月に発表した英文の論文を大幅に書き直し、また拡大発展させたものであった。今後もこの科研テーマの資料調査と収集、そして論文執筆と発表を精力的に行ってゆく所存である。
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