研究概要 |
今年度は、上記研究テーマに関する一次資料と二次資料の収集を国内および米国で行った。国内では、国立国会図書館と外務省外交史料館を中心に資料の調査、閲覧、収集を行い、米国では、スタンフォード大学フーヴァー研究所文書館、国立公文書館、連邦議会図書館で、資料の調査、閲覧、収集を行った。こうしたことを通じて、2004年春に刊行予定の細谷千博・大芝亮編著『記憶としてのパールハーバー』(ミネルヴァ書房)に「太平洋戦争終結を巡る歴史論争--ボナー・フェラーズのヘンリー・スティムソン元陸軍長官批判」が、また、同じく2004年春に刊行予定の伊藤之雄・川田稔編著『20世紀日本の天皇と君主制』(吉川弘文館)に「戦後日本の君主制とアメリカ」が掲載される運びとなり、現在はそれぞれ最終校正に入っている。この科研テーマに関する研究発表であるが、2003年6月6日アメリカ外交史学会(The Society for Historians of American Foreign Relations)の年次大会((於米国ワシントンD.C.ジョージ・ワシントン大学)のパネル10"New Interpretations of U.S.-Japan Relations"で"Bonner Fellers and U.S.-Japan Relations, 1944-1947"を発表し、2004年1月9日全米歴史学会(American Historical Association)の年次大会パネル44"Collective Memory in Japanese-American-Chinese Relations since World War II"で"Reconstructing a Commone Memory of How the U.S.-Japan War Ended : Bonner Fellers, Douglas MacArthur, and Japan, 1945-1952"を発表した。フェラーズに関する新資料がフーヴァー研究所文書館に最近寄贈されたので、来年度はこれやこの科研テーマと関連する資料調査と収集、そして論文執筆と発表を精力的に行ってゆく所存である。
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