研究概要 |
土倉莞爾は、すでにシュタディス・N・カリヴァス(土倉莞爾・石橋章市朗訳)「民主主義と宗教政治-ベルギーを事例に-」『関西大学法学論集』第49巻第6号、2000年、81-119頁という翻訳の実績があるが、Stathis N. Kalyvas, From Pulpit to Party : Party Formation and the Christian Democratic Phenomenon, COMPARATIVE POLITICS, Vol.31,No.3,1998,pp.293-312.やStathis N. Kalyvas, The Rise of Christian Democracy in Europpe, Cornell University Press,1996.を素材にヨーロッパキリスト教民主主義の研究を進めた。また、Rene Remond, Religion and Society in Modern Europe, Blackwell,1999を参照しながら、ヨーロッパにおける宗教と社会について基礎的な考察を行った。 田口晁は、ルエーガーのキリスト教社会主義ウィーン市政を研究することによって、オーストリアキリスト教民主主義の理解を深めた。また、K.van Kersbergen et al. Geloven in macht. De christen-democratie in Nederland.1993.を素材に、オランダのキリスト教民主主義についても研究を進めた。 中山洋平は、幅広い観点から、キリスト教民主主義の比較的考察を行った。とくに、第2次大戦後のフランス第4共和制の政党MRPの青年部に関して研究を深めた。また、Left catholicism 1943-1955:catholics and society in WesternEurope at the point of liberation/edited by Gerd-Rainer Horn, EmmanuelGerard, Leuven : Leuven University Press,2001,319p.;23cm.--(KADOC-studies;25)に依拠して、第2次大戦後のヨーロッパキリスト教民主主義左派の研究を進めた。
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