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2002 年度 実績報告書

メンガー『国民経済学原理』初版特製本における書き込みに復刻とその内容分析

研究課題

研究課題/領域番号 14530004
研究機関一橋大学

研究代表者

山崎 耕一  一橋大学, 社会科学古典資料センター, 教授 (70134872)

研究分担者 中山 智香子  東京外国語大学, 地域文化研究科, 助教授 (10274680)
塘 茂樹  京都産業大学, 経済学部, 教授 (40192661)
池田 幸弘  慶応義塾大学, 経済学部, 助教授 (80211720)
石井 健  一橋大学, 大学院・商学研究科, 助手 (30303043)
キーワードカール・メンガー / 国民経済学原理 / オーストリア学派
研究概要

本研究は、一橋大学社会科学古典資料センター所蔵のカール・メンガー著『国民経済学原理』初版特製本に付された、著者自身による膨大な手書きの注記を解読することにより、初版出版後のメンガーの思索の発展を追うとともに、注記を復刻し、メンガーが参照した書物を確定することにより、世界のメンガー研究者に一義的な重要性を持つ資料を提供しようとするものである。平成14年度は、科学研究費補助金を申請する際に提出した研究計画書に従い、まず『国民経済学原理』のテクストおよびエミール・カウダーによる注記の復刻をコピーするとともにデジタル化し、研究分担者に配付した。このコピーはフランスでの研究協力者であるジル・カンパニョロ氏にも郵送し、同氏を通じてヨーロッパ在住の研究協力者に配付してもらった。また、研究分担者のうちで実際に注記の解読・復刻の作業に当たる池田・塘・中山の3人は、7月30日に他のメンバーも含めて行った会合においてそれぞれが担当する箇所を決め、解読の作業に入った。その結果、平成15年2月現在では全体の3割ほどがチェックできた状態であるが、先行するカウダーの復刻には様々な点で修正すべきところがあることが具体的に見つかり、本研究の意義を再認識することができた。また、同年3月22日から同月30日まで、研究代表者の山崎および研究分担者のうちの池田と塘が渡仏して、3月24日にはエクス・アン・プロヴァンスで、28日にはパリで、現地の研究者に日本での研究作業の現状を報告するとともに情報交換を行い、またこれら両日の公式の会合に出席できなかった研究者とも、25日に個人的に会って話し合いをすることができた。並行して出版社との交渉もできて研究成果の公表の目処がたち、在欧研究者との協力体制も具体的になった。平成15年度にも、研究の完成をめざして作業を進める予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 池田幸弘(東清二郎との共著): "第一章 カール・メンガー"尾近裕幸 橋本 努編『オーストリア学派の経済学:体系的序説』. 39-62 (2003)

  • [文献書誌] 塘 茂樹: "第二章 オイゲン・ベーム=バヴェルク"尾近裕幸 橋本 努編『オーストリア学派の経済学:体系的序説』. 63-88 (2003)

  • [文献書誌] 池田 幸裕: "第八章 フリーバンキング論-ホワイト,セルジン-"尾近裕幸 橋本 努編『オーストリア学派の経済学:体系的序説』. 223-244 (2003)

  • [文献書誌] 中山 智香子: "第十一章 ゲームの理論-モルゲンシュテルン"尾近裕幸 橋本 努編『オーストリア学派の経済学:体系的序説』. 293-316 (2003)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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