研究課題
3軸理論を発展させてコンフィギュレーション理論として定式化した。それに基づいて、中東欧の移行経済を分析して、著書として出版した。著書は以下の構成となる。第1章 比較経済体制論からコンフィギュレーション理論へ第2章 現存した国家社会主義の歴史的考察第3章 企業・経営からみた20世紀社会主義とはなにか第4章 コメコンからEU加盟へ第5章 EU加盟の実現第6章 国際金融と体制転換第7章 対内・対外直接投資の特徴とその位置第8章 対内直接投資と体制転換への影響第9章 ハンガリーにおける民営化と所有構造の転換第10章 ハンガリーの体制転換と労働市場、労働・生産過程第11章 市場経済移行の類型化アプローチこれまでの研究を通じて、当初の仮説とは異なり、第3の軸を修正した。ひとつの軸は国家の過剰撤退による制度破壊と国家の制度構築機能を両極端とする軸線、そして第2の軸は地域統合への参加度合いとそこからの距離の線を表現する軸であるが、この2つに次元の軸の交差にたいして3次元の軸は自由化の程度を表す軸ではなくて、経路依存の軸とも呼ぶことのできるものを置く必要があると結論を出した。それは移行前の経済システムと実体経済の状況を示すものである。移行経済諸国はこの3次元空間に配置されることによって類型化のための「グループ分け」できる。自由化の程度はむしろその結果として把握すべきである。
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ロシア・東欧経済論論(大津, 吉井編著)(ミネルヴァ書房)
ページ: 197-216
比較経済体制研究 11号
ページ: 53-66
Europa 2002(Hunagary) Vol.5, NO.1
ページ: 60-62