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2004 年度 実績報告書

移行経済(ロシア東欧)の類型化に関する3軸理論の完成のための研究

研究課題

研究課題/領域番号 14530023
研究機関立命館大学

研究代表者

田中 宏  立命館大学, 経済学部, 教授 (10163560)

キーワード3軸理論 / 類型化 / 移行経済 / 国家の撤退 / 地域統合 / 経路依存性
研究概要

3軸理論を発展させてコンフィギュレーション理論として定式化した。それに基づいて、中東欧の移行経済を分析して、著書として出版した。著書は以下の構成となる。
第1章 比較経済体制論からコンフィギュレーション理論へ
第2章 現存した国家社会主義の歴史的考察
第3章 企業・経営からみた20世紀社会主義とはなにか
第4章 コメコンからEU加盟へ
第5章 EU加盟の実現
第6章 国際金融と体制転換
第7章 対内・対外直接投資の特徴とその位置
第8章 対内直接投資と体制転換への影響
第9章 ハンガリーにおける民営化と所有構造の転換
第10章 ハンガリーの体制転換と労働市場、労働・生産過程
第11章 市場経済移行の類型化アプローチ
これまでの研究を通じて、当初の仮説とは異なり、第3の軸を修正した。ひとつの軸は国家の過剰撤退による制度破壊と国家の制度構築機能を両極端とする軸線、そして第2の軸は地域統合への参加度合いとそこからの距離の線を表現する軸であるが、この2つに次元の軸の交差にたいして3次元の軸は自由化の程度を表す軸ではなくて、経路依存の軸とも呼ぶことのできるものを置く必要があると結論を出した。それは移行前の経済システムと実体経済の状況を示すものである。移行経済諸国はこの3次元空間に配置されることによって類型化のための「グループ分け」できる。自由化の程度はむしろその結果として把握すべきである。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 東欧のEU加盟2004

    • 著者名/発表者名
      田中宏
    • 雑誌名

      ロシア・東欧経済論論(大津, 吉井編著)(ミネルヴァ書房)

      ページ: 197-216

  • [雑誌論文] 比較経済体制論からコンフィギュレーション理論へ2004

    • 著者名/発表者名
      田中 宏
    • 雑誌名

      比較経済体制研究 11号

      ページ: 53-66

  • [雑誌論文] The EU Eastern Enlargement from the Perspective of Japan2004

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi TANAKA
    • 雑誌名

      Europa 2002(Hunagary) Vol.5, NO.1

      ページ: 60-62

  • [図書] EU加盟と移行の経済学2005

    • 著者名/発表者名
      田中宏
    • 総ページ数
      285
    • 出版者
      ミネルヴァ書房

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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