研究課題/領域番号 |
14530037
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
西郷 浩 早稲田大学, 政治経済学部, 教授 (00205626)
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研究分担者 |
勝浦 正樹 名城大学, 経済学部, 教授 (70224467)
美添 泰人 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80062868)
廣松 毅 東京大学, 総合文化研究科, 教授 (80012491)
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キーワード | 官庁統計 / 小売物価統計調査 / 社会生活基本調査 / 新世代統計システム / 21世紀出生児縦断調査 / 21世紀成年者縦断調査 / 統計行政の新たな展開方向 / 経済統計研究会 |
研究概要 |
昨年と同じく、経済統計研究会を合計で7回開催した。研究テーマのひとつである、官庁統計における高度通信技術の利用に関しては、総務省統計局「小売物価統計調査」における通信端末による調査データ収集の報告(2003年6月研究会)や、経済産業省「新世代統計システム」に関する報告(2003年9月研究会)を取り上げた。どちらも、官庁統計における通信技術の導入例として貴重な報告であった。さらに、世帯におけるインターネットの利用状況を把握する官庁統計として、総務省統計局「社会生活基本調査」(2003年7月研究会)を取り上げた。 統計理論に関しては、都道府県データの比較に回帰残差を援用する方法の報告(2003年9月研究会)があった。また、官庁統計における初めての大規模縦断調査である厚生労働省「21世紀出生児縦断調査」と「21世紀成年者縦断調査」の報告(2004年1月研究会)では、縦断調査における調査票の審査に統計理論的基準を設定できるかどうかの検討をおこなった。 本研究のテーマをふくむ、官庁統計の将来に関する「統計行政の新たな展開方向」についての討論を、多数の参加者をえて開催した(2003年12月研究会)ことも大きな成果である。 経済統計研究会以外では、日本統計学会(2003年9月)において、国民生活基礎調査におけるリサンプリング法の適用(西郷)と家計調査のミクロデータ分析(美添)、社会生活基礎調査のミクロデータ分析(勝浦)を本研究の成果として報告することができた。
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