研究概要 |
WebCTを導入する前に,(1)学内のコンピュータで受講生のWebCTアクセスを保証する.(2)講義計画を練り直す,(3)新聞などの著作権を法的にクリアした上で利用する,の3点を準備した。 その上で,WebCTのNetWork環境,コースヘの適用,コンテンツ作成,サポートチームなどを一つのシステムとして設計した。(1)まずWebCTツールを,講義ノートを受講生に配信する「コンテンツモジュール」,毎回出題し受講生の回答を自動採点!通知するオンライン「テスト」,講義の質問に返答する「デスカッション」/「メール」の3点に絞り,(2)日頃使いなれたPCで作業するよう定型化し,(3)サポートチームの役割分担/工程を標準化した・ 作成されたWebCTコンテンツは,「Take offスケジュール」に従って順次コースに供用され,作業/分担をまとめた「Tool/Part別操作マニュアル群」により,あたかも「導入センター」として未体験の教官にWebCTコースを提供できる。 H15年度8つのWebCTコース:「マクロ経済学1/2」(越智,前期/後期),「ミクロ経済学入門」(安武,前期/後期),「数量経済研究IV」(安武,前期,大学院)「International Macro-Economics」(石田,前期,国際協力研究科),「国際金融論1」(石田,後期,車広島/東千田)を運営した。「国際金融論1」をH13同科目と比較し,(1)最終試験までのドロップアウト率が24%から14%.(2)不合格率が27%から13%に低下という顕著な学習効果を見た。またWebCTアンケートでは学生の80%が,講義への総合評価を「優れている」と回答している。 これら研究・実践の成果を,米国(San Diego, H15.7)と日本(岐阜,H16.3)のWebCTユーザカンファレンスなど6箇所で報告してきた。
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