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2002 年度 実績報告書

都市間広域連携と新たな行政組織

研究課題

研究課題/領域番号 14530072
研究機関法政大学

研究代表者

黒川 和美  法政大学, 経済学部, 教授 (30105853)

キーワードPolycentricity / 都市の広域連携 / ランドシュタット / ルールゲビート / 公共交通ネットワーク / KVR / 都市機能分担 / identity
研究概要

1.海外視察の実施
欧州各地域を訪問し、新しい都市連携の形、広域連携組織、交通ネットワーク、コンパクトシティ、地域経済の自立(生産、流通、消費、観光、文化、魅力)の視察を実施した。
1.ランドシュタットエリア:アムステルダム-ロッテルダム-デンハーグ-ユトレヒト-ライデン
2.フレミッシュダイヤモンドエリア:ゲンク、コルトレイク、ブルージュ
3.北イタリーエリア:北イタリア都市(トリノ、ミラノ、モデナ、ジェノバ)
4.ライン・ルールエリア:フライブルグ、カールスルーエ、マンハイム、フランクフルト、ケルン、ドルトムント、ポッフム、オーバーハウゼン、エッセン、デュイスブルグ
5.スコットランドエリア:エディンバラ、グラスゴー、ダンディ、
2.ヴァーチャル会議の準備
海外視察にて、フランス預金供託公庫(CDC's Group)、モンペリエ市、セマリー社、ランドシュタット、KVRを訪問する中で、資料収集、画像収集、現状把握の他、ヴァーチャル会議のアドバイザースタッフを10名余確保した。
3.Polycentricityと行政
一つのエリアにおける複数中心性を持つ都市のつながりPolycentricityを以下のとおり定義付けた。第一に、核となっている複数の都市における人口が密であることである。そしてそれらの都市は農業用地を緑地保全として保っている(ランドシュタットにおいては"green heart"と呼ばれる開発保全地域が存在する)。第二に、Polycentricityにおいては、leading cityが存在せず意思決定主体が核都市ごとに複数存在している。第三に、それらの核都市はそれぞれの機能において連携関係を保っている。例えばアムステルダムは金融機能に、ロッテルダムは重要な港湾として、ハーグは政府機能としてそれぞれの中心性を持っている。個々の都市が中心性の機能を補完、特化、純化させそれぞれの魅力を保っている。第四に、それぞれの都市におけるidentityが保たれている。歴史を保全し、固有の地域の魅力を残したまちづくりとなっている。それらを支えるプラットフォーム型組織の役割を研究している。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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