研究課題
基盤研究(C)
本研究計画は、日本や中国・台湾等の研究機関・大学等に収蔵されている中国近代の土地関係文書について、調査・収集を行い、その一部について目録・解題をつけて、データベースとして作成することである。また、土地文書の一部について数量的分析を行うことである。本研究計画において次の研究機関・大学を訪問し調査を行った。日本-筑波大学、東洋文庫、国会図書館、東京大学、京都大学、天理大学、大分大学。中国-蘇州大学、蘇州市博物館、呉江市档案館。台湾-中央研究院近代史研究所。この調査過程において、幾つかの従来使用されなかった新たな文書資料を発見するとともに、筑波大学の未整理の文書史料については、一件ごとに目録・解題を作成した。調査過程の新たな知見として、各研究機関・大学に収蔵されている文書資料は、特に日本においては、同じような文書資料が複数の機関に分散されて収蔵されている場合が多く、機関をまたいだ聯合目録、データベースの作成が必要であるを得た。本研究計画の成果として、報告書に次の三編を公表した。(1)「筑波大学収蔵の旧東亜研究所第六調査委員会収集文書について」-筑波大学収蔵の未整理の文書資料について目録・解題を作成したもので、東京大学、東洋文庫、国会図書館、京都大学、天理大学収蔵の関連する文書史料についても言及している。(2)「蘇州の田業会に関する幾つかの史料」-江南の土地関係文書の大部分は租桟によって作成されており、蘇州市博物館、中央研究院近代史研究所の史料をもとに租桟の同業団体である田業会について分析した。(3)「1940年代呉江県の土地関係に関する統計資料」-呉江市档案館収蔵史料に基づいて、1940年代呉江県第二区釵金郷の土地関係について数量的分析を行った。今後同種の史料分析によって、より緻密な研究の進展が期待できる。
すべて 2004 2003
すべて 雑誌論文 (4件)
北海道教育大学紀要(人文・社会科学編) 55巻1号
ページ: 35-50
Journal of Hokkaido University of Educati (Humanities and Social Sciencea) Vol.55, No.1
北海道教育大学紀要(人文・社会科学編) 54巻1号
ページ: 35-49
Journal of Hokkaido University of Educati (Humanities and Social Sciencea) Vol.54, No.1