全国の美術館に出張し、所蔵美術品の来歴や関係する旧コレクター(旧所蔵者)を調査した。調査した主な美術は、【北海道】北海道立近代美術館、【岩手】岩手県立美術館、【秋田】平野政吉美術館、【福島】諸橋近代美術館、【群馬】大川美術館、群馬県立近代美術館、【栃木】栗田美術館、【神奈川】ポーラ美術館、【新潟】新潟県立万代島美術館、【石川】石川県立美術館、金沢市立中村記念館、【富山】富山市佐藤記念美術館、【山梨】清春白樺美術館、【長野】サンリツ服部美術館、【静岡】MOA美術館、静岡県立美術館、【滋賀】MIHO MUSEUM、【京都】細見美術館、北村美術館、野村美術館、京都国立博物館、泉屋博古館、【大阪】藤田美術館、湯木美術館、大阪市立美術館、逸翁美術館、萬野美術館、正木美術館、【兵庫】香雪美術館、白鶴美術館、【奈良】大和文華館、奈良国立博物館、中野美術館、【和歌山】和歌山県立近代美術館、田辺市立美術館、【島根】田部美術館、足立美術館、【岡山】大原美術館、林原美術館、岡山県立美術館、【広島】ひろしま美術館、広島県立美術館、【福岡】福岡市立美術館、石橋美術館、【佐賀】佐賀県立九州陶器文化館、【鹿児島】岩崎美術館、長島美術館などである。 出張した美術館は累計で100館以上にのぼり、旧コレクターが確認できる図録を現地で多数収集した。また美術品の来歴(旧コレクター)を知ることのできる書籍(『大正名器館』、種々の売り立て目録など)を購入した。これらの資料によって、主要な美術品の来歴を調査し、近代日本においてどのような美術品コレクションが、どのように形成されたのか、およびどのように崩壊したかを分析した。研究の成果の一部を、「明治期財界人の美術品コレクション」という題の講演で公表した(2004年2月21日、場所:埼玉県立近代美術館)
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