研究課題
基盤研究(C)
本研究は、わが国では本格的な実証研究という点でまったく未開拓のままになっている独ソ戦から世界大戦の時期におけるドイツ占領下の政治と経済の問題群のうち、1941年から1943年の時期に限定して、ホロコーストの冷徹な論理を政治と経済の諸要因のせめぎあいのなかに位置付けて明らかにすることを目的とした。この科研費研究によって、『ホロコーストの力学-独ソ戦・世界大戦・総力戦の弁証法-』青木書店、2003年をまとめるための研究をおこなうことができ、さらに、いくつか補強すべき論点を個別論文にまとめることができた(研究成果報告書の本文と補論)ので、この十数年来の研究成果の論争的総括を一応成し遂げた。それによって、世界的論争点、すなわち、ホロコースト・ユダヤ人絶滅政策への転換点に関しては、1941年12月説をとった拙著『ドイツ第三帝国のソ連占領政策と民衆1941-1942』同文舘、1994年のテーゼが、この間の研究でも立証されたと考える。
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横浜市立大学論叢・人文科学系列 第54巻第3号(編集・印刷段階)
横浜市立大学論叢・社会科学系列 第54巻題3号(編集・印刷段階)
The Bulletin of Yokohama City University Vol.54, Human Sciences, No.3 (in print)
The Bulletin of Yokohama City Univedrsity Vol.54, Social Science, No.3 (in print)