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2004 年度 実績報告書

日本の民生用電子産業におけるマルチ・ナショナル・マーケティング

研究課題

研究課題/領域番号 14530123
研究機関京都橘大学

研究代表者

近藤 文男  京都橘大学, (京都橘女子大学)・文化政策学部, 教授 (40066676)

キーワード国際マーケティング / マルチナショナル・マーケティング / アメリカ松下電器(MECA) / 現地生産 / 三洋電機 / フィッシャーブランド / サンヨーブランド / サンヨー・ノースアメリカ・コーポレーション(SNA)
研究概要

平成16年度は、松下電器と三洋電機を中心とする国際マーケティングの一形態であるマルチナショナル・マーケティングの実態について明らかにした。
松下電器産業の販売会社アメリカ松下電器(MECA)がアメリカ市場で本格的にテレビの開発、製造、マーケティングを開始したのは、1988年に「北米テレビ事業部」を新設したときに始まる。アメリカで生産された大型テレビの一部は、主としてアメリカ市場を中心に販売されたが、その一部は日本やヨーロッパにも輸出され、グローバル・マーケティングの萌芽が見られた。松下電器の海外生産が拡大する中で、アメリカで生産された製品と本国からの輸出品が、同一市場で重複するケースが増えたため、日本からの輸出と現地生産を一元的に管理する必要性が生じ、1989年松下電器と松下電器貿易の合併を行った。このことによって製販一体の世界戦略を図ると同時に、アメリカを中心とする地域統括会社の機能を強化した。
三洋電機がアメリカ市場でマルチナショナル・マーケティングを本格的に展開するようになったのは、フィッシャーブランドと三洋ブランドによるマーケティング戦略を正面に掲げてからである。エマーソン電機の傘下にあったフィッシャー社で生産された製品は、フィッシャー・コーポレーション(FC)を通して販売された。日本から輸出されたサンヨーブランドの製品はサンヨー・エレクトリック・インク(SEI)を通して販売されていた。しかし、1987年にこの両社の合併によって、サンヨー・フィッシャー・コーポレーション(SFC)となり、サンヨー、フィッシャーの両ブランドのマーケティングを一元化し、全米をカバーする販売網とサービス網を確立した。三洋電機は現地主義を重視し、1988年地域統括本杜としてアメリカ現地法人会社「サンヨー・ノースアメリカ・コーポレーシヨン」(SNA)を設立した。SNAの設立により、現地市場のニーズに即応した戦略を立てることが可能となった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 日本企業の国際マーケティング2004

    • 著者名/発表者名
      近藤文男
    • 総ページ数
      475
    • 出版者
      有斐閣

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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