• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

グローバルSCMの理論的・実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14530130
研究機関明治大学

研究代表者

大石 芳裕  明治大学, 経営学部, 教授 (40168860)

キーワードSCM / 在庫 / リードタイム / ロジスティクス / ERP / CPFR / 調達 / グローバル
研究概要

本年度は,本研究費補助金を受ける前に行っていた文献サーベイに基づく理論研究を継続するとともに,企業インタビューや実地調査を行うことによって事例の実証研究を精力的に行った。2002年3月には2週間のヨーロッパ視察(研究期間以前のため自費)を行い,EMS(Electrical Manufacturing Service)企業調査のほかA社のヨーロッパ調達本部ならびにA社の別国にある主要生産拠点を訪問した。国内では関西のB社や関東のC社,D社,E社のインタビューを行い貴重な資料を頂戴した。また,他研究者とのあるプロジェクトでアンケート調査を行い,日本の電子電機業界および自動車・同部品業界のSCM実態も把握するよう努めた。さらに,電子電機業界におけるグローバルSCM関連部署の部長クラスの人々を集い,私的なシンポジウムも開催し情報の共有化を図った。それらの成果は著書・論文等でも表したが,2002年12月に慶應大学三田校舎で開催された「多国籍企業研究会30周年記念大会:21世紀多国籍企業の新潮流」での報告「多国籍企業の戦略と再編」でも表した(この報告内容は定評ある雑誌『世界経済評論』の近刊でも公開されると同時に,別途,1冊の著書として公刊される予定である)。
2002年度の研究で判明したことはグローバルSCMが予想されたほど進展していないという事実である。本社と販社,工場などの内部組織においてさえ情報の共有化が十分に図られておらず,むしろSCM導入に際して抵抗が生じている。ましてや,小売業者や納入業者を巻き込んだ「一気通貫」のSCMにおいては緒についたばかりである。それでも先駆的にグローバルSCMに取り組んでいる企業では,在庫の削減,リードタイムの短縮,小売業者の満足度増大などの成果が表れており,グローバルSCMが重要であることが再確認された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 大石芳裕: "グローバルSCMの現状と課題"マーケティング・ジャーナル. 22・4(4月刊行予定). (2003)

  • [文献書誌] 吉原英樹: "ケースブック国際経営"有斐閣(4月刊行予定). (2003)

  • [文献書誌] 山下洋史: "グローバルe-SCM"有斐閣(4月刊行予定). (2003)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi