前年度に引き続き、組織学会編『組織科学』(白桃書房)に掲載された論文より、主題、著者名、所属機関、キーワード、参考文献ならびに注についてのデータを追加入力した。その結果から、(1)総目録データ一覧、(2)年度別書誌事項一覧、(3)重要キーワード初登場巻号数年一覧、(4)代表的執筆者論文の年代別注・参考文献登場回数などを作成した。 まず、この(1)の総目録データ一覧は特集テーマ、巻頭書・テーマ・発刊の辞(執筆者)、掲載論文数をはじめ目次の内容を整理したものである。その特徴は、特集テーマに沿った論文を中心に自由論題と書評を柱とした構成になっており、掲載論文数は、1本とか19本といった例外を除けば、およそ4本から8本程度である。ただ、創刊後10年間は、投稿論文、研究ノート、資料、文献紹介、学会展望をはじめとして、目次構成に多様性がみられたが、しだいにスリムになってきた。 (2)の年度別書誌事項一覧は、(1)執筆者、(2)論文タイトル、(3)キーワード、(4)注・参考文献について、創刊号から2003年分まで検索・ソートできる状態に整理したものである。このデータを用いて(単語の)出現回数を求めた。 (3)の重要キーワード初登場巻号数年一覧では、日本的経営(3-1:1969年)、情報化(4-1:1970年)、リーダーシップ(4-2:1970年)、キャリア(13-2:1979年)、教育(16-3:1982年)、OA(16-4:1982年)、ベンチャー(17-4:1984年)、グローバル(18-4:1985年)、コーポレート・ガバナンス(28-4:1995年)、NPO(31-2:1997年)等のキーワードが論文に登場した巻号数ならびに年数を整理した。 (4)の代表的執筆者論文の年代別注・参考文献登場回数は、創刊から長期間にわたり注・参考文献として用いられてきた代表的研究者の年代別掲載回数をみたものである。たとえば、山本安次郎氏は、1970年代11回、1980年代15回、1990年代24回、2000年代2回、田杉競氏は、1960年代2回、1970年代14回、1980年代6回、1990年代19回、2000年代1回、そして飯野春樹氏は、1970年代8回、1980年代9回、1990年代23回、2000年代3回といった具合である。外国人研究者の引用に比べて日本人研究者の引用はかなり少ないのが分かる。
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