研究課題/領域番号 |
14530154
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
若林 敬造 日本大学, 国際関係学部, 教授 (90201144)
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研究分担者 |
藤田 祐 産能大学, 経営学部, 専任講師 (10238587)
豊川 和治 日本大学, 国際関係学部, 教授 (10318339)
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キーワード | ロジスティクス / データベース / スクリプト / ASP / SQL |
研究概要 |
ロジスティックスシステムにおいて、発注データを受注者が取り合う部分の処理を簡素化した試験的スクリプトを作成し、Windows XPのASP環境下で実行して2種類のデータベース製品の処理時間を比較した。比較対象とした製品はAccess2002とSQL Server 2000である。それぞれのデータベースアクセスには、Microsoft OLE DB Provider for Microsoft JetとMicrosoft OLE DB Provider for SQL Serverを用いた。ローカルホスト接続を利用したパソコンスタンドアロン環境下で処理時間を測定した結果、Access2002の処理時間の方が短かったが、どちらの製品もパソコン起動直後の方が2回目以降の実行よりも処理時間が長いという現象が観察できた。 今回の調査結果から、ローカルホスト接続を利用したパソコンスタンドアロン環境下におけるデータベースの処理時間は、Microsoft OLE DB Provider for Microsoft Jet (Access2002)の方がMicrosoft OLE DB Provider for SQL Server (SQL Server 2000)よりも短いと言えよう。しかし実際のネットワーク環境ではトランザクションの排他制御など、様々な性能要求があり、さらに包括的な性能比較が必要だと思われる。また、Access2002では同時使用ユーザ数が255、データベースのサイズも最大2GBといった機能制限があり6)、実際問題としてはSQL Server 2000の導入コストと共に構築しようとするシステムの性格を考慮してデータベース製品を選択する必要がある。 実行タイミングに関しては、2種類のプロバイダともパソコン起動直後の方が2回目以降の実行よりもデータベースの処理時間が長いと言えよう。また2回目以降の処理時間はその処理内容によって有意な差が見られなくなっており、処理の安定性が確保されているように思われる。恐らく、パソコン起動時にはスクリプトの実行に必要な各種リソースを確保する時間の影響があるものと考えられる。このことは、実際のシステム設計を行う場合に考慮すべき点となると考える。
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