日本型特化戦略-OEMとアンバンドリング方式-によるROE向上への実証的研究のもと、まず理論的研究を試みた。 証券市場における機関投資家の台頭により、株価への貢献を要求されるようになると、経営者は利益率を上昇させるために様々な方策をとるが、代表的なものが企業間連携による特化戦略である。また高利益率部門への資源集中と非採算部門のアウトソーシングというアンバンドリング方式ももう一つの代表的なものである。 これらの理論的研究を財務管理理論の面から考察した。 続いて実証面から考察した。企業間連携で特化をすすめる企業を訪問して、その問題点をインタビュウしたり、またアンバンドリングを進める企業の動機などについて、その背景を調査した。 本年度は、これらの理論的・実証的研究をまとめる年なので、学会報告や論文などで成果の発表につとめたい。特に海外での報告を重視し、英語での発表を優先したい。また次の研究に発展するように、その方向性を示唆したい。
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