最終年度の今年は、前年までの研究を受け、更なるデータを蓄積するため、調査の対象となる女性社員に面接を行うとともに、アンケートによる調査等も実施した。 また、今年度は協力していただいた企業の人事担当者にも協力を仰ぎ、彼女たちの就労状況等の聞き取り調査を行い、現状の把握と、今後のあるべき姿についてのご意見を伺った。 経済情勢の影響等、前年までに得られなかった種々の要因からの障害も今年度は幾分かは解消し、まずまずの成果を得られたものと思う。 調査結果をもとに、中間発表として「日本経営教育学会、第50回全国研究大会」(開催地:北九州市、2004年10月8日〜10日)で報告。思いのほか好評であった。 男性社員と女性社員との給与や昇進等における差異(実績と女性からの差別感)も予想以上にあることが分かり、人事考課のさらなる透明性と、評価の公平、かつ、それを実施する土壌が必要不可欠な問題であることを改めて実感させられるものであった。 男女共同参画社会が言われて久しい。男女が平等に働き、少子高齢化の現代社会の担い手として活躍できる方策を探り、社会に広く提言を行い、さらに、今後の調査へつなげていきたいと思う。
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