研究課題/領域番号 |
14530173
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
鈴木 研一 明治大学, 経営学部, 助教授 (80309674)
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研究分担者 |
佐々木 郁子 東北学院大学, 経済学部, 助教授 (90306051)
塚本 一郎 明治大学, 経営学部, 教授 (90274571)
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キーワード | サービス / 原価企画 / 従業員満足 / 顧客満足 / 収益マネジメント / バランス・スコアカード / 品質管理 |
研究概要 |
研究課題I「サービスの設計段階における原価と質の管理についての研究」については、ホテル業A社の協力を得てサービスの原価企画の理論フレームワークを完成させ、「サービスのコスト・マネジメント」として対外発表を行いました。さらに、管理会計のテキストに「サービス業の管理会計」として解説し、教育へのフィード・バックを行っております。 この理論フレームワークを検討するなかで2つの新たなテーマを見つけました。ひとつは、原価だけでなく収益を含めた統合管理システムです。このテーマについては、文献サーベイおよびA社から提供されたデータに基づく研究によって新しい経営指標の提案を行いました(鈴木研一・佐々木郁子「経営レバレッジの概念拡張について〜固定収益・変動収益概念の導入〜」日本管理会計学会長岡フォーラム、2002年11月30日)。さらに、理論的に研究をすすめ「収益マネジメントについての考察」としてこの秋に発表する予定です。もうひとつは、サービスの設計における未利用資源コストの可視化です。航空機やホテルを例にとると未利用の座席や部屋が発生しております。サービスが在庫できないことに起因するこの課題をマネジメントするために「ABCによるアイドル・キャパシティ・コストの評価と原価企画への適応」というテーマを設定し、秋に発表すべく研究を行っております。 研究課題II「サービスの運用段階における原価の質の管理についての研究」については、ホテル業B社の協力を得て従業員満足度調査および顧客満足度調査を行い、従業員満足度の顧客満足度との相関分析および従業満足度の形成プロセスについての共分散構造分析を実施し、分析結果を発表しました(鈴木研一「従業員満足についての実証分析〜顧客満足との相関及び形成プロセスについて〜」2002年度日本管理会計学全国大会、2002年9月10日)。来年度においては、B社において企業理念についてのアンケート調査を実施する予定です。また、非財務尺度を業績尺度とするBSCという技法についての文献研究を行いました(「バランス・スコアカードとは何か」として発表)。 さらに、とくに設備ベースのサービスには、デフレ経済のもとで投下資本コストを原価として可視化することが必要であると考え、研究を実施、発表、教育へのフィードバックや、非営利組織のマネジメントについての基礎的研究や発表を行いました。
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