• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

3次元射影空間内のインテグラルカーブのベーシックシークエンスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 14540029
研究機関広島大学

研究代表者

尼崎 睦実  広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (10243536)

キーワードインテグラルカーブ / ベーシックシークエンス / 連結性 / integral curve / basic sequence / connectedness / generic initial
研究概要

3次元射影空間内のインテグラルカーブを定める4変数多項式環Rの斉次素イデアルIのペーシックシークエンスを(a;n_1,n_2,...,n_a;n_{a+1},...,n_{a+b})(b>0)とする.前年度までに次のことが分かっていた.
(1)n_i=n_1+i-1がすべてのi(1<=i<=a')に対して成り立つようなa'(1<=a'<=a)があるとき,n_a'<=n_{a+1}である.
(2)n_i=n_1+i-2がすべてのi(2<=i<=a')に対して成り立つようなa'(1<=a'<=a)があるとき,n_a'<=n_{a+1}である.
これらに対する証明をもっと発展させて条件を緩くすることができないかと考えていたのだが,それがうまくいき,次のことが成り立つことの証明を与えることができた.
(3)a>=2,b>=1を満たすとする.さらに,t+1<=a'<=aを満たす整数t>=1,a'に対し,n_i=n_t+i-tがすべてのi(t<=i<=a')に対して成り立ち,n_{a+1}<n_{a'}とする.標数が0なら,このとき,t(t-1)/2>max{i|n_{a+i}<n_{a'},1<=i<=b}となる.
この系として(1)や(2)が成立するという形になる.
以前と同じく(1)〜(3)のどの場合も,「その曲線を含む超局面のうち次数が最小のものが既約である」という条件に置き換えて成り立つ.新しく分かった(1)及び既に分かっているその他の条件を満たすような数列a,n_1,...,n_{a+b}をコンピュータによって求めてみることにより,この(1)が相当に効果的な条件であることが確認できる.しかし,まだ最終的な目標には到達していない.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Maximal Buchsbaum modules over Gorenstein local rings2005

    • 著者名/発表者名
      Mutsumi Amasaki
    • 雑誌名

      Journal of Algebra (印刷中)

  • [雑誌論文] Verification of the connectedness of space curve invariants for a special case2004

    • 著者名/発表者名
      Mutsumi Amasaki
    • 雑誌名

      Communications in Algebra 32・10

      ページ: 3739-3744

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi