研究課題
基盤研究(C)
有限単純群の構造を単純群分類定理と素数グラフを応用して明らかにした.飯寄(分担者)は有限単純群の可解グラフの特殊な頂点を分類することによって、P.Hallの群の可解性を判定する条件を一般化した。飯寄(分担者)と千吉良(分担者)は共同で「有限単純群のTI-部分群は可解群である」と云う予想の研究をさらに進めた。澤辺(分担者)は有限群Gの中心的p-根基部分群からなる半順序集合B^<cen>_p(G)の簡約オイラー指標のp冪部分の下界を決定した.さらにモンスター単純群Mに対して、部分群複体B^<cen>_2(M)はRonan-Smithの構成したMに対する2-局所幾何とホモトピー同値であることを証明した.澤辺(分担者)は宇野勝博と共同で、Dade予想をLyonsの単純群に対して証明した。鈴木通夫は「有限単純群の素数グラフの2を含まない連結成分は完全グラフになる」ことを、単純群の分類を使わずにBender-Glaubermanの方法を用いて証明したが、千吉良(分担者)は、この鈴木通夫の証明の後半部分はPeterfalviの指標を使う方法を用いると見通しがよくなることを発見した、さらに単純群Gの奇数位数の極大部分群Mは、|M|を割るすべての素数pに対してGのp-ランクが1ならばフロベニウス群となることを証明した.またマチュウ群M_<11>,M_<12>を組合せ論的に簡単に構成する方法を発見した。円藤(分担者)はMaillet行列式とDemyanenko行列の一般化を与えた.流合(協力者)は散在型単純群の素数グラフと同じ素数グラフをもつ群をほぼ分類した。
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