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2002 年度 実績報告書

虚アーベル体の相対類数の行列式による表示

研究課題

研究課題/領域番号 14540049
研究機関金沢工業大学

研究代表者

平林 幹人  金沢工業大学, 工学部, 教授 (20167612)

キーワード虚アーベル体 / 相対類数 / 相対類数公式 / Dedekind和 / 行列式
研究概要

虚アーベル体の相対類数はMaillet行列式、Dem'janenko行列式、Inkeriの行列式を用いて表せる。これらの公式は最初、Carlitz-Olson、Hazama、Inkeriによって、奇素数分体について与えられ、さらに、Girstmair、Tsumura、研究代表者によって、虚アーベル体まで一般化され、統一されてきた。
一昨年から、研究代表者は、虚アーベル体の相対類数を拡張された形のDedekind和を成分とする行列式で表してきた。この公式を、津村博文氏が別の方法で証明した。平成14年度で、これらの結果を共著の形で纏め、現在投稿中である。
虚アーベル体の相対類数を表す行列式は、その体の導手を法とする既約剰余類の元で表せるが、導手の倍数を法としても表せる。一般にこれらの行列は同値に近い形をしている。最近、ある簡単な条件の下で、これら2つの行列が等しくなることが分かってきた。
4月、10月に金沢大学、北陸数論セミナーにおいて、それぞれの上記の結果を発表した。
5月にカナダ、モントリオール大学、Canadian Number Theory Association, VII Meetingにおいて、一昨年に得られた結果を発表した。
12月に東京都立大学、整数論セミナーで、これまで研究代表者が得た公式を体系づけた形で発表した。
虚アーベル体の相対類数をInkeriの行列式、Dedekind和で表す論文がそれぞれ出版された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Mikihito Hirabayashi: "Inkeri's determinant for an imaginary abelian number field"Archiv der Mathematik. 70.3. 175-181 (2002)

  • [文献書誌] Mikihito Hirabayashi: "A relative class number formula for an imaginary abelian number field by means of Dedekind sum"Manuscripta mathematica. 109. 223-227 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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