研究概要 |
平成14年度の研究計画は次の5点であった. 1.ソースプログラムの公開とアルゴリズムの解説. 2.擬Fuchs群判定アルゴリズムの開発. 3.Limit Set描画アルゴリズムの高速化. 4.プログラムの最新OSへの対応. 5.プログラムの紹介および機能に関する要望調査. このうち1のアルゴリズムの解説に関しては論文「OPTi's algorithm for drawing the limit set」が発表予定である.また1,2,5に関連して2002.9.9-10にWarwick大学で開催されたKleinian Groups Workshopで発表「Viewing once punctured torus groups」を行った.その内容を論文「OPTi's algorithm for discreteness determination」としてまとめたものを近々発表する予定である. 4については年度当初にMac OS X対応のOPTi 3.50を公開した.その後,5の要望にも関連するが,3次元表示もできるようにOPTiを拡張し,現在の最新バージョンはOPTi 3.60となっている.OPTi 3.60ではこのほか,Maskit Sliceの表示に関する改良も加えられているが,それらについてはOPTiのウェブサイトに詳しく解説してある. 3については,残念ながら今年度中には実現できなかった.これは来年度へ向けての継続課題としたい.
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