研究課題
基盤研究(C)
17年度の研究課題に対する研究成果は次の通りである。1.超関数と高速フーリエ変換を併用した数値計算法と数学解析の研究本研究の成果は、多媒質間の界面における接合境界条件(Transmission condition)を超関数を用いて記述し、直接法での計算を可能にした。更に、その計算に対して、高速フーリエ変換(FFT)を援用した数値計算アルゴリズムを開発した。これによって、かなり汎用的な差分法の数値計算法を構成することに成功した。この方法が次の環境数理問題に対する数値シミュレーションの研究に役立っている。2.環境数理問題に対する数値シミュレーションの研究・開発地球温暖化との関係で都市部における気温の特異な現象のモデリングと数値シミュレーションをおこなった。これは、気象分野で接地逆転といわれる地表近くでの気温の上昇に関する数値計算である。また、最終ごみ処分場の安全性評価を行う目的で、周辺の地下水流動及び、何らかの事故によって処分場内の汚染水が環境に漏洩した場合を想定しての汚染物質の移流拡散シミュレーションを行った。この数値計算においても、仮想領域法による計算法といくつかの地形などの情報を応用して計算アルゴリズムを構築している。更に、ファジイ最適化法と遺伝的アルゴリズムを組み合わせた重層的最適化手法を開発した。これらの研究成果は、環境数理問題への対策として有用な知見を得ると共に、仮想領域を用いた数値計算法の研究に新しい展開の可能性を示すものになっている。以上の研究成果は、国際会議や国内の学会・研究集会で発表されている。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (8件)
GAKUTO International Series, Mathematical Science and Applications 23
ページ: 229-237
応用数学合同研究集会報告集
ページ: 161-164
Proceeding of Tenth International Waste Management and Landfill Symposium
ページ: 425-426
Journal of Logistics and Informatics Vol.2, No.1[3]
ページ: 13-20
GAKUTO International Series, Mathematical Sciences and Applications Vol.23
Numeric calculation of cavity flow that uses FFT together by two dimensions
Proceedings of Tenth International Waste Management and Landfill Symposium
Journal of Logistics and Infomatics Vol.2, No.1[3]