研究分担者 |
高橋 渉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (40016142)
鈴木 智成 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (00303173)
磯貝 英一 新潟大学, 理学部, 教授 (40108014)
室伏 俊明 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (40200315)
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研究概要 |
1.Hilbertの第13問題の解析関数版の解決 Hilbertの第13問題とは,1900年に国際数学者会議で、Hilbertがおこなった総合講演「数学の今後の発展を方向付ける23の問題」の中で、「実多変数連続関数を、より変数の少ない実多変数連続関数の重ね合わせ表現として記述することが可熊か否か」を問うものとして紹介されました。この問題それ自身には、約50年後に、KolmogorovとArnoldにより「可能である」という肯定的解答が与えられました。しかし一方で、この問題は幾つかの未解決の派生問題を生み出しました。具体的には、上記「実連続関数」の条件を「実無限回連続微分可能関数」に置き換えた場合、また「解析関数」に置き換えた場合などが、未解決として残されていました。ところで研究論文[20,21]は、「解析関数」の場合に対する否定的解答を与えたものです。なお、この問題が未解決であることは、例えば、杉浦光夫編著「Hilbertの23個の問題」(日本評論社)に記載されています。また、「解析関数版」が未解決であるか否か、および本結果について、群馬大学工学部の斎藤三郎教授を通じて、この方面に詳しい京都大学数理解析研究所の一松信名誉教授に確認をして頂き、「証明はチェックしていないが、正しいとしたら、非常に興味深い結果である」とのコメントを頂きました。 2.Stackelberg均衡点の存在定理 複占市場のStackelberg均衡点の存在性を保証するため,両プレイヤーの反応関数に伴う十分条件を,ユークリッド空間上の連続性から,コンパクト距離空間上の下半連続性へと拡張した.
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