研究課題/領域番号 |
14540205
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研究機関 | 大阪教育大学 |
研究代表者 |
長田 まりゑ 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (80030378)
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研究分担者 |
中井 英一 大阪教育大学, 教育学部, 助教授 (60259900)
藤井 正俊 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10030462)
片山 良一 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (10093395)
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キーワード | 作用素環 / 非可換力学系 / エルゴード変換 / 自己同型写像 / 自由積 / エントロピー / 群の作用 / 接合積 |
研究概要 |
(i)以前、研究代表者は、自己同型写像に対するVoiculescuの位相的エントロピーからヒントを得た力学的エントロピーを導入し、その結果の応用として、III型因子環に於いても "部分因子環Nの指数の対数は=Nに付随したcanonicalな準同型写像のエントロピー" が成立することを証明した。(これは、自身で以前II型因子環に対して得た結果の拡張である。) この流れに沿った研究に関する結果が次頁11の項にあげた下の二つの論文である。 (ii)"Entropy of Crossed Products and Entropy of Free Products"においては、amenable discrete群の自己同型写像に対するエントロピーを定義して、接合積構成法と自己同型写像のエントロピーとの関係を調べた。 なお、可換群のときには、このエントロピーは共役写像に対する従来から知られている位相的エントロピーと一致することを最近Boykoが証明した。 (iii)"Dynamical entropy for automorphisms on exact C-algebras"においては、(i)で定義したエントロピーを、より広いクラスの環に適応可能なものに拡張して、種々の結果を得た。その応用として、Connes-Narnhofer-Thirring力学的エンツロピーに対して、次のような結果を証明した。 "自己同型写像の自由積のエントロピー=元の自己同型写像のエントロピーの上限" "有限次元環の制限自由積上の状態保存自己同型写像のエントロピー=0"
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