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2004 年度 実績報告書

原始銀河雲中での星形成の基礎物理過程と宇宙初期天体形成の理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 14540227
研究機関新潟大学

研究代表者

西 亮一  新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助教授 (80252419)

キーワード銀河形成 / 星形成 / 原始ガス / 宇宙論
研究概要

宇宙最初期天体はビッグバンで作られた原始ガス中で形成された。そこで、原始ガスの進化について詳細な研究を行い、第一世代星形成過程を明らかにするとともに、第一世代星形成過程においてどんな輻射がどれだけ放出されるかを定量的に見積もる必要がある。その中でも、水素分子輝線およびHD分子輝線は第一世代星形成を特徴づけるものとして重要である。そこで、これまでに蓄積してきた第一世代星形成過程の知識を基に、星形成過程を通しての水素分子の各輝線の放出量を調べ、大学院生とともに論文にまとめた。また、HD分子輝線の影響により、星形成初期の進化が大きく影響を受けることを明らかにした。その結果、放出される分子輝線についてだが、HD輝線はもちろんのこと、物理状況の変化のために、水素分子輝線強度にもかなり影響がみられる。これらについては、現在論文としてまとめている最中である。
そのほか、宇宙最初期天体形成時に重要になる暗黒物質の影響についても研究を行った。星形成が始まる分子雲コア程度の高密度になっても暗黒物質は無視できない影響を与えることがわかった。その結果、準静的な収縮課程の段階がより長く続くことによって、開放された重力エネルギーから分子輝線へのエネルギー変換率が高まり、その結果として観測可能性にも影響する可能性があることがわかった。また、輝線強度比にも当然影響を与える。この効果については、より詳細に研究中である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] H_2 Line Emission Associated with the Formation of the First Stars2004

    • 著者名/発表者名
      Mizusawa, H, et al.
    • 雑誌名

      Publications of the Astronomical Society of Japan 56

      ページ: 487-495

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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