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2003 年度 実績報告書

最も近い星形成領域におけるTタウリ型星の系統的サーベイ

研究課題

研究課題/領域番号 14540228
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

杉谷 光司  名古屋市立大学, 大学院・システム自然科学研究科, 助教授 (80192615)

研究分担者 伊藤 洋一  神戸大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (70332757)
キーワード星形成 / 惑星形成 / Tタウリ型星 / 観測装置 / 分光器 / サーベイ観測
研究概要

本研究では、太陽系に最も近い星形成領域でTタウリ型星の深い系統的なサーベイを行い、原始惑星系円盤から原始惑星が形成される過程を詳細に研究するためのサンプルを多数検出することを目的とする。そこで、ハワイ大学と共同で、地上で最も観測条件が良いマウナケア天文台の同大学2.2m望遠鏡用にサーベイに最適化したグリズム分光撮像装置(WFGS2)を新規に製作する。さらに、この新製作のWFGS2あるいは既存の装置を用いて上記のサーベイを行い、多数のTタウリ型星の検出することを目指す。また、合わせてサーベイする領域に存在する既知および新発見のTタウリ型星の詳細研究も行うことも目指す。
本年度は、VPHグリズムの制作など不完全な部分があるものの11月上旬までに分光撮像装置を完成させ、11月下旬からファーストライト観測をハワイ大学2.2m望遠鏡に装着して予定通り行った。しかしながら、天候が非常に悪く、観測できたのは合計で1晩たらずで、サイエンスとして意味のあるサーベイデータを取得することはできなかった。幸いなことには、作成した分光撮像装置の高額性能を評価できる最低限のデータは得る事ができ、ほぼ設計値通りになっており今後のサーベイ観測に有用な装置であることが確認できた。
既存の装置でのサーベイ観測やそれに関連して行った詳細研究でも成果があった(Ogura, Sugitani et al.2003;Itoh, Sugitani et al.2003)。また、L1457領域での既知および新発見のTタウリ型星の詳細観測をすばる望遠鏡を用いて行った。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Uehra, M., Nagashima, C., Sugitani, K., et al.: "Development of the Wide Field Grism Spectrograph 2"Instrument Design and Performance for Optical/Infrared Ground-based Telescopes, Proceedings of the SPIE. (掲載予定).

  • [文献書誌] Itoh, Y., Sugitani, K., Ogura, K., Tamura, M.: "Detection of Molecular Hydrogen Emission Associated with LkHα264"Publications of the Astronomical Society of Japan. 55・6. L77-L81 (2003)

  • [文献書誌] Ogura, K., Sugitani, K., et al.: "Four Probable T Tauri Stars in MBM 12"Publications of the Astronomical Society of Japan. 55・4. L49-L52 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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