研究課題/領域番号 |
14540235
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
亀谷 収 国立天文台, 水沢観測センター, 助手 (70202025)
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研究分担者 |
岩館 健三郎 国立天文台, 水沢観測センター, 助手 (70141968)
真鍋 盛二 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (30000178)
面高 俊宏 鹿児島大学, 理学部, 教授 (50129285)
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キーワード | 相対VLBI / 水メーザー / 一酸化珪素メーザー / 大質量星生成領域 |
研究概要 |
1.相対VLBIによる銀河系ペルセウス腕領域の観測を行うために、国立天文台の試験観測中段階にあるVERA望遠鏡の性能出し試験を行った。その結果、W49NとOH43.8という2つの電波源を同時に観測する相対VLBIが成功し、高精度の位置計測と長時間のデータ積分観測ができることが証明された。これにより、相対VLBI専用装置である2ビーム受信系のシステムが正常に働き、相対VLBI観測が可能になった。 2.ペルセウス腕にある大質量星領域であるW30Hの相対VLBI観測を定期的に観測中で、1年程度かけて、メーザーの位置変化を調べていく予定である。 3.相対VLBIを使った観測を行う基礎データを得るために、大質量生成領域W51の動きをJ-Netを使って観測したデータを解析し、W51内部のメーザーの3次元的な内部運動を求めた。この結果、W51Nまでの地球からの距離が6.1±1.3kpcであることが求められた。 4.将来、ペルセウス腕領域にある一酸化珪素メーザーの相対VLBI観測を行う基礎データを得るために、比較的強い一酸化珪素メーザーがある銀河系中心領域の単一鏡によるサーベイを行った。この結果、銀河系中心から15分角以内の領域にある変光星のうち79個に一酸化珪素メーザーが付随し、58個には付随しないことが判明した。
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