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2003 年度 実績報告書

素粒子・原子核・宇宙線実験のための水シンチレーターの開発研究

研究課題

研究課題/領域番号 14540236
研究機関東北大学

研究代表者

末包 文彦  東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10196678)

キーワード素粒子 / 原子核 / 宇宙線 / シンチレーター
研究概要

この研究では、高水含有量をもちながら、素粒子反応に対して発光する水をベースとした液体シンチレーターの開発を行っている。高発光量の液体シンチレーターは、一般に芳香族又は、環状の分子構造をもつ溶媒に発光剤を溶かす必要がある。
前年度は、水50%+ベンジルアルコール20%+メタノール30%+PPO2.5g/literで5〜6%アントラセン相当の発光量をもつ水ベースの液体シンチレーターの開発に成功した。今年度は、ベンゼン環をもつ界面活性剤を水に溶かし、それに発光剤を混ぜることにより、さらに高い水含有率で、発光する液体シンチレーターの開発を行った。様々の界面活性剤をリストアップし、様々な濃度の組み合わせで発光量の測定を行った結果、高発光量の水ベースの液体シンチレーターとして水81%+ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム19%+PPO10g/liter+bis-MSBで6.7%アントラセンの発光量を得た。又、高い水含有量の液体シンチレーターとして、水86%+塩化ベンザルコニウム14%+PPO1%+bis-MSBで4.0%アントラセンの発光量を得た。これにより、従来不可能であると考えられていた高い水含有量の液体シンチレーターの開発に成功した。この結果は、平成15年度秋の学会で発表し、学生が一人、この結果により、修士論文を書いた。

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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