研究課題/領域番号 |
14540248
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
森 正樹 東京大学, 宇宙線研究所, 教授 (80210136)
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研究分担者 |
榎本 良治 東京大学, 宇宙線研究所, 助教授 (80183755)
河内 明子 東京大学, 宇宙線研究所, 助手 (70332591)
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キーワード | ガンマ線天体 / 活動銀河核 / ガンマ線バースト / CCDカメラ |
研究概要 |
活動銀河からのガンマ線放射は、激しく時間変動をしており、TeV領域では15分程度の時間スケールの現象まで報告されている。このような現象を他波長で同時観測して現象の解明に役立てるためには、ほぼ同じ経度にある望遠鏡で観測を行う必要がある。また、天球上のどこで発生するかわからないガンマ線バーストからの残光現象を観測するためには、地球上の広い範囲で観測体制を整える必要がある。 本研究では、短い時間スケールで可視光領域との同時観測を行うために、CANGAROOガンマ線望遠鏡の脇に小型の光学望遠鏡を設置し、時間変動天体の同時観測と、ガンマ線バーストの光学領域での残光観測を実現することを目指す。また観測中の天体付近の星野をモニターして大気の状態を監視し、チェレンコフ観測の質の判断材料を提供することも目的とする。 本年度は、理化学研究所や東京工業大学、東海大学などの共同研究者の支援も得て、オーストラリアへ搬送・設置した自動開閉小屋に格納した口径30cmの小型光学望遠鏡システムを用い、自動観測システムを完成すべくテスト観測を引き続いて行った。望遠鏡架台・冷却CCDカメラ・測光用フィルターホイール・小屋の屋根の開閉など、すべてパーソナルコンピュータを通じて遠隔操作が可能なように必要なソフトウェアの調整・改良を行い、CCDカメラにより天体のテスト画像を取得した。現在完全自動運転の開始を目指して細部の調整を行っている。 また、日本でのバッグアップシステムとして、口径12.5cmの小型望遠鏡システムを導入し、天体の自動導入ソフトウェアを整備している。このシステムでも冷却CCDカメラを備えれば明るいガンマ線バースト残光の観測は可能であり、実現に向けて整備していきたい。
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