研究概要 |
弦理論を構成的に定義し,いろいろな物理量を第一原理から計算・説明してみせることができるようにすることを目的とし,行列模型と弦理論を中心として研究をすすめた。具体的には,次の結果を得た。 (1)IIB行列模型の非摂動的なふるまいを調べるための方法を開発し、弦理論の帰結として4次元の時空が説明できることを示した。 (2)IIB行列模型よりさらに基本的な行列模型の可能性を調べた。特に超行列模型による時空の記述の可能性を論じた。 (3)超対称ゲージ理論と行列模型がある意味で多対であるという最近のDijkgruaf-Vata理論をlarge-N reduced modelに帰着した。
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