研究概要 |
平成14年度前半は前年度からの継続としてoff-shell boundary及びcrossscap stateの構成、その性質の解明に力を注ぎ、中村(真)、大田(武志)と協力して2つの論文を記した。D-braneおよびorientifold planeのTensionの比が正しく出てくること等の結果が得られた。平成14年度後半は、当初の研究計画を変更して、Dijkgraaf-Vafaが提案したRiemann面とそれに付随するprepotentialを用いたN=1超対称ゲージ理論のgluino consensationの物理を追求した。A.Morozovと協力して4本の論文を著した。平成15年度は,前年度からの継続として、上記のprepotentialを用いたN=1超対称ゲージ理論のgluino condensationの物理を菅野と協力して探求した。Cachazo-Douglas-Seiberg-Wittenの3つの関係式すべてを体現する模型supereigenvaluemodelを構成した。prepotentialのmixed derivativesからできる行列の退化条件が、curveのfactorizationを与えmatrix model curveを導くことを示した。最後に、最近の進展として、これらの過去二年間の成果を、超対称性が自発的にN=2からN=1へ破れた場合に自然な形で得る試みが我々のgroupでなされている。
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