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2003 年度 実績報告書

精密レーザー核分光による極微量な超長寿命の天然放射性核種の研究

研究課題

研究課題/領域番号 14540278
研究機関東邦大学

研究代表者

金 衛国  東邦大学, 理学部, 助教授 (20277346)

研究分担者 箕輪 達哉  東邦大学, 理学部, 助教授 (10181968)
桂川 秀嗣  東邦大学, 理学部, 教授 (70130359)
キーワードレーザー核分光 / 同位体シフト / 超微細構造
研究概要

本研究は、^<40>K,^<50>V,^<138>Laなどの極微量な超長寿命の天然放射性核種に対して、精密レーザー核分光を行い、超微細構造と同位体シフトを測定することによって、これらの核種の電荷分布、核変形、電磁モーメントなどの情報を求めることを目的としている。これらの情報は、宇宙物理研究の基礎的な不可欠のデータとなり、原子核の模型を検証でき、原子核構造の解明に貢献できる。
今年度は、昨年度の実験を継続し、高分解能原子線半導体レーザー分光を行い、Y原子の668.8nm及び679.4nmの2つの光学遷移におけるZeeman効果を調べた。Y原子の超微細構造が狭いので、観測されたZeemanスペクトルのピークは強く重なり解析が困難であった。そこで、σ^+,σ^-円偏光を用いて、Δm=+1と-1のピークを分けてスペクトルを観測した。それによって、Zeemanスペクトルを解析でき、Y原子の上準位のg因子を高精度で求めた。
また、原子と外部電場との相互作用を調べるために、Stark効果の実験を行った。実験装置を改良し、約22kV/cmまでの強電場を生成できた。Rb原子の基底状態からのD1(694.8nm)光学遷移を用いて、Starkシフトを測定した。シフトは電場の2乗に比例していることや、超微細構造と同位体に依存していないことが確認された。そして、測定したStarkシフトからRb原子のスカラー分極率を導いた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Wakui, W.G.Jin, et al.: "High-resolution diode-laser spectroscopy of the rare-earth elements"J.Phys.Soc.Jpn.. V72. 2219-2223 (2003)

  • [文献書誌] M.Koizumi, W.G.Jin.et al.: "A laser ion source with a thin ohmic-heating ionizer for the TIARA-ISOL"Nucl.Instru.Meth.. B204. 359-362 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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