研究概要 |
末崎らはブルガリア科学アカデミーのペトロフ教授と共に、生体膜中のイオンチャンネルの麻酔作用が膜の物理的性質と絡んでいる可能性についての研究を行い、論文として発表した。さらに末崎は胆汁酸と脂質の混合系の会合体が、カップ状ベシクルであることの、理論的可能性を解析して論文として発表した。この結果は日本生物物理学会の基調講演として、また、Oxfordで行われたゴルドン研究会議(Complex Fluids)で発表した。 梅田らは界面活性剤の影響で膜小胞が周期的に揺動する現象を調べるため,Millerらの理論を基に揺動の大きさを決める式を導き,実験結果との比較を行なった。また,最近名古屋大学の研究グループで,光ピンセット法を用いて膜小胞の変形に必要な力の直接測定結果を定量的に解析するための理論解析をした。これらの結果は,日本生物物理学会,日本物理学会,およびイタリアとイギリスで行われた国際会議で発表した。
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